さくらさくら

2007年4月5日
さくらさくら
父が来たので妹をまじえてご飯を食べた。妹はいつの間にか人の話を落ち着いて聞ける子になっていてそれは喜ばしいのだけど、フランスへの留学後の就職先としてとある有名な国際的な機関を熱心に推していたのはちょっとどうか。そこに入る資格としては修士がほぼ必須という情報を聞きかじって、今でも五年生確定なのにさらに院に行きたいと何度も言っていた。
やたらと大きなものを志向したりうつくしい(中身を伴っていない)理想に燃えたりするのは若者の病じみた特権とは思うのだけど、妹はもう少し地に足をつけて身近な問題から攻めて行くべきだ。その機関で環境問題に取り組みたいとは言っても、実際には仏文専攻でこれまで何かしらのサークルで将来やりたい事に関わる活動に携わったわけでもなく、相変わらず妹は「いいとこどり」(貧乏してまでやりたいわけではなく、給料はそれなりに欲しいらしい)をしたい性格から抜け出せていない感じがした。院出てその機関で働けなかった場合どうするんでしょ。プライドが高く超高学歴「なだけ」で実社会に役立つスキルのない女子なんて不必要なんじゃ…。心配だ。かたや父は起業するとか言っているし、もうわけわからんこの二人。
私はというと年を追うごとにプラクティカルなものにどんどん染まっていって物分かりというか諦めがよくなる自分を恥じてはいて、だからまあ妹のこういうつよい立ち方を羨んでいるとも言えるんだけど、やっぱりなんだかなあ。この家族は店内で悪い意味で浮いていたような気がする。

昼食後は平安神宮から哲学の道までを歩き通した。ちょっと肌寒かった。季節柄観光客が多くて、外国の人に結構道を聞かれたので中学生並の英語でかろうじて応答する。

父たちと別れて四条を歩けば、高瀬川沿いの名曲喫茶がチファジャになっていてショックを受ける。そういえばこの前久しぶりに今出川に行ったら、手書きニュースレターを店頭に貼っていたセブンイレブンもなくなっていた。(セントジョーンズワートを取り寄せた記憶が)。丸善がジャンカラになっちまって久しいし、いろんなものがなくなっていく。なくなるものを惜しむのは安直かつ一過性のな感傷でしかないとは反省すれど…。

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繭

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