デトロイト・メタル・シティ 1 (1)
2006年12月6日 読書
ISBN:4592143515 コミック 若杉公徳 白泉社 ¥530
普段はスウェディッシュポップが好きな青年がメイクをすると人が変わりデスメタルバンドのギターボーカルとしてライブを行う…という設定を出発点にしたギャグ漫画。こういう使用前/使用後みたいなギャップ系の笑いは珍しくはないように思うが、結構売れてるみたいだし音楽が絡んでいるので(でも『BECK』には全く惹かれないのは何故だろうと帯を見て思った)手に取ってみた…で、確かに面白いけど、デスメタルだけに画面は派手ではあるけどギャグの中身は予想通りオーソドックスで、ちょこちょこツボに入るギャグもあるものの(「公開自殺」とかかなり笑った)次巻を買うかはちょっと迷うところ。シンプルな反復系の笑いなので(漫才などでも、同じパターンの反復というのも熟練の域に達すればかえって味があって面白いんですけど)私などは途中で飽きてしまう。
何で物足りないのだろうと考えてみたけれど、主人公のパーソナルな部分の描写(買い物に行ったりだとかの普段の場面)にも音楽的な遍歴にもデスメタル(というある種の記号?性)につながる要素がまったく示唆されていないので、どういうわけで豹変するのか?に説得力や必然性がないんだよね。誰にでもある衝動的な怒りや攻撃性→デスメタルっていうだけなのかなあ。つまり「ギャップもの」「変身もの」の持つ面白さ、というだけで描かれている感じがして、それが引っかかる。いや、そんな風な白けた読み方をするのはこの漫画の作法からは外れているという自覚はありますけど一応。
岡田あーみんだとか最近では「ハトのおよめさん」だとかの、躁病的な壊れたテンションのギャグばかり好んでいるので、普通の普遍的なギャグが食い足りなくなっているんだと思います私。
普段はスウェディッシュポップが好きな青年がメイクをすると人が変わりデスメタルバンドのギターボーカルとしてライブを行う…という設定を出発点にしたギャグ漫画。こういう使用前/使用後みたいなギャップ系の笑いは珍しくはないように思うが、結構売れてるみたいだし音楽が絡んでいるので(でも『BECK』には全く惹かれないのは何故だろうと帯を見て思った)手に取ってみた…で、確かに面白いけど、デスメタルだけに画面は派手ではあるけどギャグの中身は予想通りオーソドックスで、ちょこちょこツボに入るギャグもあるものの(「公開自殺」とかかなり笑った)次巻を買うかはちょっと迷うところ。シンプルな反復系の笑いなので(漫才などでも、同じパターンの反復というのも熟練の域に達すればかえって味があって面白いんですけど)私などは途中で飽きてしまう。
何で物足りないのだろうと考えてみたけれど、主人公のパーソナルな部分の描写(買い物に行ったりだとかの普段の場面)にも音楽的な遍歴にもデスメタル(というある種の記号?性)につながる要素がまったく示唆されていないので、どういうわけで豹変するのか?に説得力や必然性がないんだよね。誰にでもある衝動的な怒りや攻撃性→デスメタルっていうだけなのかなあ。つまり「ギャップもの」「変身もの」の持つ面白さ、というだけで描かれている感じがして、それが引っかかる。いや、そんな風な白けた読み方をするのはこの漫画の作法からは外れているという自覚はありますけど一応。
岡田あーみんだとか最近では「ハトのおよめさん」だとかの、躁病的な壊れたテンションのギャグばかり好んでいるので、普通の普遍的なギャグが食い足りなくなっているんだと思います私。
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