ムック CD ユニバーサルミュージック 2003/09/03 ¥3,990
最近とことんゴリゴリしたハードな音楽が聴きたいのでかなりのへヴィーローテーション中。ムックでは『朽木の灯』『鵬翼』もよく聴くけど、一枚通して丸ごとハードなわりにこれが何故か聴きやすい。
導入部からジャズ風の「1979」や、一方では「蘭鋳」みたいなばりばりのハードコアもあり、サビに差し掛かると昭和歌謡に通じる哀切なメロディーが差し込まれたりして、一貫したトーンはありながらもメリハリがあるので割と飽きずに聴き通せる。どれも音が密にみっしり詰まっているのが彼らの、中でもこのアルバムの特徴。ジャキジャキゴリゴリと金属的に鳴るベースがツボでした。
朗々として時々引き攣れたような歌い方になるボーカルによって、万能感と空虚感との間の不安定な揺らぎや、自意識に端を発した欠落感や内向・苦悩・抵抗が激しく吐露されるが、吐かれた言葉だけを客観的に見ればそれはどこか形式的にとどまっている(悪く言えばヴィジュアル系にありがちな感じ)。
「商業思想狂〜」はタイトル通りの歌詞に関してだけなら何だか幼いとしか言えないけど、豪雨のように叩きつける容赦ない演奏に乗っているおかげで様になっておりある種の感動さえ生まれている気がする。どうせならこのくらい堂々とぶっ放してくれるとすがすがしい。語るための土台がしっかりと骨太に固められていて、言葉よりも音の方により説得力を感じるなあという印象。
そういや私は「サニー」を出した前後のバックホーンが好きなのだけど、「死して魂」には初期バックホーンに通じるものを感じる。声を枯らして叫ばれる情念はタールのように重たくうねり、サビに繋がる部分からラストに向けての疾走は迫力大。
あと、歌詞カードの空がきれい。
最近とことんゴリゴリしたハードな音楽が聴きたいのでかなりのへヴィーローテーション中。ムックでは『朽木の灯』『鵬翼』もよく聴くけど、一枚通して丸ごとハードなわりにこれが何故か聴きやすい。
導入部からジャズ風の「1979」や、一方では「蘭鋳」みたいなばりばりのハードコアもあり、サビに差し掛かると昭和歌謡に通じる哀切なメロディーが差し込まれたりして、一貫したトーンはありながらもメリハリがあるので割と飽きずに聴き通せる。どれも音が密にみっしり詰まっているのが彼らの、中でもこのアルバムの特徴。ジャキジャキゴリゴリと金属的に鳴るベースがツボでした。
朗々として時々引き攣れたような歌い方になるボーカルによって、万能感と空虚感との間の不安定な揺らぎや、自意識に端を発した欠落感や内向・苦悩・抵抗が激しく吐露されるが、吐かれた言葉だけを客観的に見ればそれはどこか形式的にとどまっている(悪く言えばヴィジュアル系にありがちな感じ)。
「商業思想狂〜」はタイトル通りの歌詞に関してだけなら何だか幼いとしか言えないけど、豪雨のように叩きつける容赦ない演奏に乗っているおかげで様になっておりある種の感動さえ生まれている気がする。どうせならこのくらい堂々とぶっ放してくれるとすがすがしい。語るための土台がしっかりと骨太に固められていて、言葉よりも音の方により説得力を感じるなあという印象。
そういや私は「サニー」を出した前後のバックホーンが好きなのだけど、「死して魂」には初期バックホーンに通じるものを感じる。声を枯らして叫ばれる情念はタールのように重たくうねり、サビに繋がる部分からラストに向けての疾走は迫力大。
あと、歌詞カードの空がきれい。
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