大阪のNPOが行なっているレスパイトケア(障害児一時預かり)にサークルの人達と参加する。今回の企画はハイキングとの事だったけどほとんど山登りに近くて、日頃の運動不足を実感するはめに。
私の担当した子は何の障害を持っているのかは聞かされなかったが、4歳の小さい子だったせいか山道の過酷さに耐えられず、何度もおんぶをせがまれた。そのためしんどさが倍になって物凄い事に…。普通ハイキングは足の方が疲れるんだろうけど、私は腕に感じた重い疲労を二日間引きずる事に。
ただ見ていた感じでは女よりも男の人の方が好きなようだったので、男の参加者が追い抜くたびに「ほらお兄さん頑張ってるよ〜」と声をかけると背中から降りて走っていく。終始おんぶで良いものかと思って、また本音を言うと私も死にかけだったので、これを何度か利用させてもらいました。

ところがこれで終わらず、目的地がアスレチック広場だったので目を離さないようにしつつ一緒に遊ぶのもプログラム。という事を事前に聞かされてなかったので思わず他の参加者と目を合わせてしまったよ…もう勘弁してくれ…と思いつつも半分ヤケで遊ぶ。
ほとんど5秒単位で動き回るので、砂場行ったり滑り台行ったりであたふた。よその子供の遊び道具使ったり順番抜かししたりするのを慌しく制しながら、預かっている子だからどこまで言っていいものか…そもそも言葉があまり通じないし…などと思いながら、楽しむどころじゃなかったけど勉強にはなったような…。

終了後の反省会で、簡潔に職員の方の挨拶がある。子供達はあまり外に出て遊ぶ事がないらしく、今回のハイキングはとてもハードだったけど遊ぶだけでなく何かをやり遂げる事を教える目的もあったのだという事で、またこういうサービスは家族の方々役にも立っているんだろうなと、色々考えさせられるものがあった。
帰りの電車でサークルの子と話したが、広場で放尿しながら走り回るやら、女子トイレの床を這い回って個室をのぞくやらした男の子の担当になった子は、あまりの事態に笑えてきたと言っていた。
自分達も周囲に注意されながら育たなかったら、初めはあんな感じだったのかなあと、何だか感慨にふけるように喋り合った。全員子供のパワーに振り回されっぱなしで、毎日相手をしているお母さんは凄いよなあ…と深く実感した。

だけど同時に考えたのはうちのサークルと他サークルの事で、大学でも児童関係のサークルの方が人気が圧倒的にある。活動内容は大体今回のように子供と遊んだりキャンプしたりといったもので、相当虚弱体質で子供嫌いじゃなければ楽しく活動できる。色々考え感じる事はあるだろうけど、精神的に凄くしんどい局面に立たされる事も少ないんじゃないかと勝手に想像している。入り口としては入りやすいはずだけど、やっぱりそういうものの方が受けるのかなあなどと多少がっかりしてしまうのだった。

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繭

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