行き詰まった時には詩を読む事が多い。買ったままちょっと見て「合わんわ」と1年以上放置していた中原中也の詩集を手にとってみる。
その中の「頑是ない歌」が良かった。少し抜粋する。


 「此の先まだまだ何時までか
  生きてゆくのであらうけど
  
  生きてゆくのであらうけど
  遠く経て来た日や夜の
  あんまりこんなにこひしゆては
  なんだか自信が持てないよ
  
  さりとて生きてゆく限り
  結局我ン張る僕の性質
  と思へばなんだか我ながら
  いたはしいよなものですよ
  
  考へてみればそれはまあ
  結局我ン張るのだとして
  昔恋しい時もあり そして
  どうにかやつてはゆくのでせう」


「なんとかやるより仕方もない/やりさへすればよいのだと/思ふけれどもそれもそれ」。
どうにかやっていく、これまでもそうだったから多分この先もそうできるだろうと言い聞かせて私はこの場をくぐり抜ける。
要所要所でピンと来ない部分もあるんですけどね。前向きすぎないのがいい。このくらいが私には響く。詩の言葉は日常の言葉とは違う効果を孕んでいて、だから好きなんでしょうね。
へえこういう詩があったんだと少し嬉しくなる。その他には「冷たい夜」「骨」などが良かった。

中也の話が出たところで、PlasticTreeファンって中也好きが多いと聞いたんだけど、結構意外でした。
だって歌詞読めば朔太郎好きなの丸出しだし、そういう付加価値(に惹かれるんでしょ何割かは。)もあって、皆朔太郎に流れるのかと思ってたんですが。(私は朔太郎が圧倒的に好きなもので)
こっちもなかなか良い詩が揃ってまっせダンナ、と思えど公式掲示板が一時期中也の話題で盛り上がっていた事を思い出すと、やっぱりナンバーワンは中也なのかなあと。
言葉の選び方・文体・リズム…色々惹かれる要素はあるんだろうな。
いや、知らないうちにバンギャのバイブルになってるんだろうか。まあ「知らないうちに」も何もないけども。
「夭逝したから憧れる」とかだったらお姉さん怒りますよ。いや、流石にそれはないな、ないと思いたい。(しかしファンをどういう目で見てるんだ自分…)  

にしても歌詞、スライドと存在理由が顕著で、あとは3月5日とペットショップと千葉市と、MayDayもそうなのかな?影響(なんて寛容な言い方)受けてるよなあ…。
「3月5日。」に「びらびら」を持ち込んだのは成功だったと思う。全然借り物じゃない効果を発揮してて病的な感じが恐ろしく出てて、あれは気迫があるし凄いわと思った。
その他もそんなに違和感なくなじんでるし、それはやっぱり言葉借りた分それを生かすだけの詩を書いてるからなんだと思うんだけど。
でもそれを差し引いても、「存在理由」はありゃやりすぎだ(苦笑)いいのかなあ。オマージュ??

授業にOさん現れる。おい思いっきり遅刻だってば!(笑)
今までのノート貸してと言われて「おいおいちゃんと出席してないから〜」と思いつつも快諾。まあOさんのキャラクターのなせる技でしょうね。
私人にノート貸すの大嫌いだし。病気でとかいう理由がつかない限りは。(流石にそれなら貸すよ。そんな鬼じゃないよ。)
「ふざけんな!怠けてたくせにのうのうとよくもそんな事が言えるな!お前にそんな発言する権利なし!」って感じで。
言わないけど。さすがに。でも貸しもしないけど。

でもそれで寄ってくる人に迎合してまでいい人間になりたくないのよ。
何言ってんだか。そんなケチくさい事言わずに貸しゃあいいじゃんねえ。

あ、でも大学入ってからはそれについては結構丸くなったかも…。みんな講義なんか来やしねえ。

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繭

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