Hide and Seek
2006年9月1日 音楽
「とおくでこもりうたがきこえてめをさます/なぜだかゆびのさきがつめたくしびれてる」という箇所に何となく殺伐とした心許ない寂しさを、「やぶけたぬいぐるみがいきなりしゃべりだす/『ほんとうのきみのことをおしえてあげる』って」には他者(?)の無邪気な残忍性を私は感じるのだけど、この曲がある一定の気持ちになると頭の中で自動的に再生される。昨日の夜はこれが頭にこびりついて眠れなくて困って、以下の事を携帯メモに残した。
この時期の「僕」に対しては、夢想しがちでやや自己陶酔的な悲しみを持った、外の世界に怯えやすく逃避的に眠る少年というような(例えばですけど)いくらかは具体的な姿が思い描けるのだけど、時を経ることで少年の残骸を脱ぎ捨てていくだけならまだ良かったのに、その「僕」が時間とともに幼年の感覚をひとまず脇に置くようになって、記号的でありふれていてそして抽象的である存在の内部へとどまろうと変化しつつあるのは、私にはほんの少しだけ惜しい気持ちがします。あーはいはい懐古主義懐古主義。まったく。音の面で言えば当然中〜後期のほうが良いんですけど。
でもこの頃の音にはまるで古びたフィルムのような、または廃墟となった学校の壁や床の手触りのようなざらつきがあって、楽曲によっては偶然にもいい効果となっていると思う。「割れた窓」とか。あれがデビュー曲だったというのは今になっても意図がよくわからないのだけど、ある種の気負いの表れなのでしょうか。あの帯のキャッチコピーは、ナシだよなあ。…そんな事を三時半まで考えていたらようやく寝られた。
全然関係ないけど今日は仕事帰りに買った鯖の西京味噌漬けを焼いていたらこげこげになってしまってギャー!と思い、実際にギャー!と口に出してしまいました。
この時期の「僕」に対しては、夢想しがちでやや自己陶酔的な悲しみを持った、外の世界に怯えやすく逃避的に眠る少年というような(例えばですけど)いくらかは具体的な姿が思い描けるのだけど、時を経ることで少年の残骸を脱ぎ捨てていくだけならまだ良かったのに、その「僕」が時間とともに幼年の感覚をひとまず脇に置くようになって、記号的でありふれていてそして抽象的である存在の内部へとどまろうと変化しつつあるのは、私にはほんの少しだけ惜しい気持ちがします。あーはいはい懐古主義懐古主義。まったく。音の面で言えば当然中〜後期のほうが良いんですけど。
でもこの頃の音にはまるで古びたフィルムのような、または廃墟となった学校の壁や床の手触りのようなざらつきがあって、楽曲によっては偶然にもいい効果となっていると思う。「割れた窓」とか。あれがデビュー曲だったというのは今になっても意図がよくわからないのだけど、ある種の気負いの表れなのでしょうか。あの帯のキャッチコピーは、ナシだよなあ。…そんな事を三時半まで考えていたらようやく寝られた。
全然関係ないけど今日は仕事帰りに買った鯖の西京味噌漬けを焼いていたらこげこげになってしまってギャー!と思い、実際にギャー!と口に出してしまいました。
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