この前職場に行くと、リーダーと少し前に採用になった三十代とおぼしき男性の新人職員の方とが、それぞれ視線を膝の上に落として詰所で押し黙っている光景に出くわして、一年前の自分を思い出す。そのあとで悩み顔をしたリーダーがフロアに戻ってきてさっきの話をしたので、私も私が思ったことを申し訳なさと若干の自虐とが混じった気持ちで口にしたら「いや、正直あんたよりも大変やわ…」と疲労した声で返された。

でも、職員の目まぐるしい入れ替わりのために、新人指導や勤務変更などの毎日の勤務に関わる直接的な皺寄せを一番くっているのは私のひとつ上の先輩で、それに私も一部分加担していることがまだ気にかかっているので、できるだけ気持ちのいい素直な返事やきびきびした行動とに努めようとはしている。あまりのストレスについにヤケ気味にギャグを飛ばしたり皮肉めいた響きの笑いを笑ったりしていて、うわあだいぶきちゃってるなあとまたも負い目をどことなく感じながら、切り替えしがあまり上手くない私はどう答えたものか時々迷う。

今日はいつもの仕事ではなく、疲労困憊していた先輩に頼まれて先輩の仕事を手伝う。先輩はあんまりストレスがたまっていたみたいで、ちょっとしたはずみに少し涙ぐんでいた。それでも先輩の入居者の方への接し方にはユーモアや打ち解けた空気があって、忙しくてもないがしろにされないそういうところに尊敬してしまう。今の私に余裕があるのは当然のことで、物凄い忙しさの中からさえ生まれる余裕こそが本物だと思っているので、本当に頭がさがるというか。

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繭

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