CD 東芝EMI 2003/08/20 ¥1,100

カップリングの「嵐ヶ丘」にどっぷりはまる。ゆるやかなギターのストロークから始まるこの曲の、メロディーの丁寧さや慎ましさが美しくてじわじわ惹かれる。アップテンポの楽曲よりはこういうスローなものの方が彼女の持ち味が存分に出ていて良いと思うのです。

ところでこの人の書く歌詞には、自分で自分を持て余しているさまだとか、「共依存」という関係性が切実に描かれている気がする。それも実感を伴った、痛みや生傷や苦しさを思い起こさせる言葉で。こういう異様な緊迫感をはらんだ言葉は、その渦中に実際に置かれた人だからこそ生み出せるものなのではと思うのだけど、彼女自身もそういう要素を持った人なのだろうか。

そして私は怪獣になった
共犯者はもういない
日常 そのヒステリックな様を
不自由に保つために
だから私は頷かなかった
無傷で過ごせたとしても
奇妙な揺れを待っているの
心を震わせながら

言葉だけ過剰にあらゆる愛へ急ぐのを
まだこんなに許せないから

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繭

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