ISBN:4309264247 単行本(ソフトカバー) 古屋 兎丸 河出書房新社 2000/09 ¥2,100

漫画の形式は取りつつもガラスやら木やらの色んな素材を使って構成した、散文詩的なそれぞれが見開きで完結する作品(一冊通してでは話は続いている)。大雑把に紹介すると、ある女の子が両親に対して孤独感を抱きながら、本の終わりに近づくにつれて大人になる事を受け入れていく…みたいなストーリーで、ちょっと寂しさを伴う読後感だった。下の「自分一人が他人と通じ合わない〜」の一行を書いた時にこの本の事が頭をよぎる。確か「曇り空の日には〜」で始まるページだったと思うけど、そういう「得体の知れない化け物じゃないのに…」みたいな心情に重なってとても印象的だった。
これが今でも面白く読めるとは、まだ色々と卒業しきれていない感じがするのだけど。

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繭

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