祇園祭その二

2005年7月17日
祇園祭その二
四条に出かけた次の日は足を休めながら、家で解説まじえた山鉾巡行の中継をテレビで見ていて、しばらくして御池通りのあたりに出てみるとちょうどそこを鉾がいくつか通りかかっていた。観覧席はもちろん後ろの方までずっと人だかりが取り囲んでいてうちわ片手に見物したり写真を撮ったりしている。
御池通りに交わる烏丸通りは普通に車が走っているため、信号待ちをしている鉾(これは「山」だけど)がその間にぐるっと一回転して見せ場を作っていた。気合の入った掛け声と共に。それがいかにも生き生きと楽しそうで、拍手が起きる。祭という感じだなあと思いながら一枚。
屋台だけでなくもうちょっと勉強したら、来年はもっとつっこんだ楽しみ方ができるんだろうなあと思いながら。

昨日屋台がぼつぼつ仕舞われていく様子を見ていたら、やはり何かがにぎわったのち終っていく様子というのはどうしようもなく寂しかった。軽く鬱になった。
話をしているうちに意識したのだが、楽しみは、ひとつ終ったら新しい楽しみを待てるというのが彼、次々来てはすぐに終る虚しさに耐えたり翻弄されたりするのが嫌だと言うのが私のようだった。
その虚しさの埋め合わせに次の楽しみを追い求めるのも、きりがなくて余計虚しい。瞬間瞬間に自分を全て投入して笑ったり悲しんだりするのが健全なありかただろうな、そうあればいいのだけど、と思う。
そんなわけで手放しに楽しめたという感じは持てず、複雑な思いだった。

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繭

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