ISBN:4063143732 コミック 講談社 2005/01 ¥550
ジッドの『田園交響楽』を読了して、後は北杜夫『消えさりゆく物語』と佐藤春夫『田園の憂鬱』と横光利一『家族会議』を、どれも中途で投げ出す。現在冗長と思える描写でも、大学時代はもう少しゆったり楽しめたはずなのに。
『田園交響楽』も、二者間の見解の相違でしかないものも、どちらかの人物が語り役となる事で、何となくそちらの方が世間の中で主流なのだろうかと思わされてしまうところがあるなあというような感想しか持てなかった。私がキリスト教に全く惹かれないせいかもしれないけど。
寺山修司の青春歌集を少し眺めて、あとは結局漫画を読んだり。これは猫がデフォルメで描かれていないのが好きだ。キャラクター的な絵柄だったら結構つまらなくなっていたのではと思う。アフタヌーンでちょっと読んだ「書生猫」のシリーズも読みたかった。
そんな風に読書に身が入らない事も含めて、自分の中にせわしなくちらつくのが「磨耗」或いは「弛緩」という言葉で、世の中にはもっと美しい瞬間がたくさんあるはずなのにどれにも無関心になりつつある。
自分がいかに無味乾燥な仕事しかできていないか。生活。そんな事ばかりが頭の中を占めるのは、当然の事だと思うとはいえ、これで本当に良いのか?私?と…。
だけど14人の入居者に対して午前中職員が一人しかいなかったら自然せわしなくなるのも無理はないと、思わないだろうかと誰ともなく同意を求めている。週三回はヘルプの人も来てくれないから相当厳しいんだよな。
と何書いても言い訳めくな…客観的な保証に飢えているさもしい気持ちのこの頃。
帰りの電車の中でiPodを聴いていると、生まれてから今までに耳にした音楽は自分の中のどのへんに堆積しているのだろうとふと思う。時々フレーズ未満の音や音の気配が、ふっと浮かんでは掴み取れないまま消える。
ジッドの『田園交響楽』を読了して、後は北杜夫『消えさりゆく物語』と佐藤春夫『田園の憂鬱』と横光利一『家族会議』を、どれも中途で投げ出す。現在冗長と思える描写でも、大学時代はもう少しゆったり楽しめたはずなのに。
『田園交響楽』も、二者間の見解の相違でしかないものも、どちらかの人物が語り役となる事で、何となくそちらの方が世間の中で主流なのだろうかと思わされてしまうところがあるなあというような感想しか持てなかった。私がキリスト教に全く惹かれないせいかもしれないけど。
寺山修司の青春歌集を少し眺めて、あとは結局漫画を読んだり。これは猫がデフォルメで描かれていないのが好きだ。キャラクター的な絵柄だったら結構つまらなくなっていたのではと思う。アフタヌーンでちょっと読んだ「書生猫」のシリーズも読みたかった。
そんな風に読書に身が入らない事も含めて、自分の中にせわしなくちらつくのが「磨耗」或いは「弛緩」という言葉で、世の中にはもっと美しい瞬間がたくさんあるはずなのにどれにも無関心になりつつある。
自分がいかに無味乾燥な仕事しかできていないか。生活。そんな事ばかりが頭の中を占めるのは、当然の事だと思うとはいえ、これで本当に良いのか?私?と…。
だけど14人の入居者に対して午前中職員が一人しかいなかったら自然せわしなくなるのも無理はないと、思わないだろうかと誰ともなく同意を求めている。週三回はヘルプの人も来てくれないから相当厳しいんだよな。
と何書いても言い訳めくな…客観的な保証に飢えているさもしい気持ちのこの頃。
帰りの電車の中でiPodを聴いていると、生まれてから今までに耳にした音楽は自分の中のどのへんに堆積しているのだろうとふと思う。時々フレーズ未満の音や音の気配が、ふっと浮かんでは掴み取れないまま消える。
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