Withering to death./Dir en grey
2005年5月14日 音楽
Dir en grey 京 CD フリーウィル 2005/03/09 ¥3,150
買ってからしばらくはこのあまりにサウンドがみっちりつまったへヴィーさに耐えかねて初めの十曲くらいまでが限界だったし、それだけでも「Merciless Cult」「孤独に死す〜」のかっこ良さにやられて割と満足はしていた。
なのに、今初めてラストの「鼓動」を聴いて後悔。何だこの物凄いかっこ良さ!!しかもサビのメロディーも凄く印象的でがっと心を掴まれた。これ、シングルとして切ったりしないのだろうか。一般的な感覚からしても、訴えるものは相当あるだろうにと思う。
この重低音がバリバリの、暴風雨のように重たいサウンドがあるだけでかなり堪能できるバンドになっているという印象が個人的にあるので、前作の『VULGER』はそういう意味ではかなりヒットだった。その点でメロディーも大切にした今作は、はまれる曲とそうでない曲できっぱり分かれてしまったのだけど。でもいくつかの曲はずどんと脳に響くし、それでもうかなり満足できる。
あとはメインのボーカルのみでなくコーラスが本当に多様に重なったり絶妙に入ってきたりするのも聴きどころ。これがサウンドの一部分のようで、寧ろないと駄目なくらいかもしれない(ボーカルが物足りないという意味ではなく)。「孤独に死す〜」のサビのあのコーラスが好きだ。
シャウトが冴えているのは相変わらずだけど、「悲劇は目蓋を下ろした〜」の優しげな歌い方を聴くとこの人のボーカルも表現力が上がったんだなあと(昔は一本調子で物足りなかった)偉そうな事を思ってみる。ドラムも昔は早く叩くばかりで好きじゃなかったけど、変化がついてきていて良いなあと思う。
孤独や死という用語だけですなわち重い歌詞となるという姿勢には賛成できず、だからビジュアル系の歌詞は単純でつまらないと思っていたりもする。だけど今回ようやく真面目に歌詞を読んでみて、静かな気迫やざわめきをそこに感じた。にしても入り込むまではできないのは、そもそもビジュアル系の歌詞自体が退廃的にすぎて体質に合わなくなっているせいかもしれないけど。ただずっと同じテーマを歌い続けているためか風格を感じたのは確か。
本当なら、言葉で表すのが面倒になってしまうくらいの、思いっきり内臓に響くめちゃくちゃへヴィーでかっこいい音楽だという事を言いたいだけなのに、何だかつまらないレビューになってしまった。方法的にも面白い事たくさんやってるし、どんどんいいバンドになってるなあとワクワクする。聴いているといつの間にか現実を忘れていくのだ。
そして夜があけていく…。
買ってからしばらくはこのあまりにサウンドがみっちりつまったへヴィーさに耐えかねて初めの十曲くらいまでが限界だったし、それだけでも「Merciless Cult」「孤独に死す〜」のかっこ良さにやられて割と満足はしていた。
なのに、今初めてラストの「鼓動」を聴いて後悔。何だこの物凄いかっこ良さ!!しかもサビのメロディーも凄く印象的でがっと心を掴まれた。これ、シングルとして切ったりしないのだろうか。一般的な感覚からしても、訴えるものは相当あるだろうにと思う。
この重低音がバリバリの、暴風雨のように重たいサウンドがあるだけでかなり堪能できるバンドになっているという印象が個人的にあるので、前作の『VULGER』はそういう意味ではかなりヒットだった。その点でメロディーも大切にした今作は、はまれる曲とそうでない曲できっぱり分かれてしまったのだけど。でもいくつかの曲はずどんと脳に響くし、それでもうかなり満足できる。
あとはメインのボーカルのみでなくコーラスが本当に多様に重なったり絶妙に入ってきたりするのも聴きどころ。これがサウンドの一部分のようで、寧ろないと駄目なくらいかもしれない(ボーカルが物足りないという意味ではなく)。「孤独に死す〜」のサビのあのコーラスが好きだ。
シャウトが冴えているのは相変わらずだけど、「悲劇は目蓋を下ろした〜」の優しげな歌い方を聴くとこの人のボーカルも表現力が上がったんだなあと(昔は一本調子で物足りなかった)偉そうな事を思ってみる。ドラムも昔は早く叩くばかりで好きじゃなかったけど、変化がついてきていて良いなあと思う。
孤独や死という用語だけですなわち重い歌詞となるという姿勢には賛成できず、だからビジュアル系の歌詞は単純でつまらないと思っていたりもする。だけど今回ようやく真面目に歌詞を読んでみて、静かな気迫やざわめきをそこに感じた。にしても入り込むまではできないのは、そもそもビジュアル系の歌詞自体が退廃的にすぎて体質に合わなくなっているせいかもしれないけど。ただずっと同じテーマを歌い続けているためか風格を感じたのは確か。
本当なら、言葉で表すのが面倒になってしまうくらいの、思いっきり内臓に響くめちゃくちゃへヴィーでかっこいい音楽だという事を言いたいだけなのに、何だかつまらないレビューになってしまった。方法的にも面白い事たくさんやってるし、どんどんいいバンドになってるなあとワクワクする。聴いているといつの間にか現実を忘れていくのだ。
そして夜があけていく…。
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