4月25日の日記

本はいくつか読みました。安岡章太郎『海辺の光景』、遠藤周作『わたしが・棄てた・女』、小島信夫『抱擁家族』その他。消化作業に近い、全然身が入らない読書。海辺の光景のねっとりした描写は自分の気分には合っていた。抱擁家族は場面展開が急で文章がぶつ切りで物凄く読み辛かった。この粗さがいいのかもしれないけど。
漫画はもうほんとに山ほど。ストレスを本買いという方向で発散。本はいくら買ってもタダとでも言うような、金銭感覚の欠落がある。木尾士目の『五年生』はリアルで息が詰まるようで、一方で愛しさというものも思い出せて今は二巻まで結構面白く読んでいる。でも三巻飛ばして四巻チラ見したらかなりしんどくなる。楽しい事を考えていなければ今は駄目だ。最近イラつくと「学生の癖に！」と口走ってしまうので、戒めとしても読んでいる。この人も大変だよなあとつくづく…。初任給が出たので、おごりました。チャラになるはずないんだけど。長尾謙一郎『おしゃれ手帖』はひたすらお下劣だけど変な品性が一貫してあって、とにかく馬鹿で面白かった。実は下品なものは好きだ。こういうのを読んでちょっと力を抜くべきか。

先日病院に行った。特別でも何でもない気分でふらっと訪れ、二三の事を話して薬を処方してもらう。だけどさすがに薬を目の前にして敗北感を味わった。この程度で以前の自分は医者になど頼らなかったからで、だけどこのままいってまず先に彼がダウンする危険性の強さや、社会人という立場から来る責任のようなもののために、大事を取ってという意味合いでの受診だった。学生の頃はじっと我慢で息を潜めていればそれで何とかやり過ごせた、少なくとも傍目に物凄く奇異に映らない程度には、と思う。医院は奥まった所にあって良かった。飲んでみて激的な変化はまだ感じていない。アッパーな気持で仕事ができると思っていたが別にそれほどでもなく、自分の地の性格だけはどうしようもないのだなと。その後まあまあ頑張れている。ていうか頑張らなきゃねえ。playmobilで遊んだりする妙な余裕はあるくせして六本のレポートはさっぱり未提出。必要書類はようやく半分そろえた。

サークルの新入生の面倒見たりいろいろの話も後日書きたいな。とりあえず書籍や漫画が増えて大変です。お金は有限という事をどうも忘れてしまうようで。

福知山線の電車事故、稀に利用する路線なのでとにかく一心に恐かった。あの中にいたのが自分だったかもしれない。電車があんなに平たく潰れる事に絶句する。運転手を非難するとか亡くなった方々にお悔やみの言葉を述べるとかそこまで考えがあまり向かない。身近で事故が起きて初めて意識が向くという自分がとっていい態度ではない気がする。

以上、もっと落ち着いて日記をつけたいところだけど。