PlasticTreeライブ BIG CATにて
2004年3月19日 音楽一つだけ思ったんですが、ライダースの下に赤白ボーダーのシャツをチョイスしたのはどういうわけなんですかリーダー。髪型といい正直微妙です。
それはともかく十分押しくらいでライブスタート。
一曲目がなんと幻燈機械。おおこんな懐かしの曲を…。ストリングスをどうしていたか覚えてないのだが、なくても違和感ないくらい十分素晴らしい雰囲気が出来上がっていたという事なのだろう。
声が物凄く透明にふわーっと広がっていた。ギターも響く響く。何故か明さん音源の三割増しくらいの音数で弾きまくる。中盤ぐっと静かになる所からの盛り上がりには胸がざわめくようであった。静かに語りかけるボーカル、高く響く硬質なギター。フォーカスのかかったような、古びた景色が浮かび上がる。こりゃすごい。すっかり酔いしれました。
照明はもっと薄暗い方がイメージだけど。明るい青を使ってました。
この曲がこのくらい素敵にできるなら是非一回水葬聴かせてくださいよというのがここしばらくの願い。あれ好きなんです。物凄く深みのある曲に生まれ変わるんではないだろうか。
以下、記憶に残った数曲を。順番は覚えちゃおりません。記憶飛んでます。
割れた窓、ナショナルキッド:二、三曲目で来ると予想はしてたけど、周囲のあまりの急変ぶりに殺される!状態。音が重厚でもんのすごくかっこいいので、もっと後ろでも結構楽しめたかも。音がひとつの生き物みたいですねこの辺はもう。断然上手い。
星座づくり:たのしい!しあわせだ!この曲はあれだ、ともかくかわいい。歌詞全体の「良いことありそうな感じ」が音に反映された楽しげで素敵な演奏。満面の笑みで踊る踊る。
秘密のカーニバル:イントロの音が不可思議で初め何の曲が始まるのかわからず。CDではこの曲をどう位置づけたらいいか迷うところだったけど、こうして聴くと本当にこれも楽しい。サビの所で飛び跳ねまくる。煽られて思いのままに踊る。星座づくりやこの曲みたいな楽しいノリが作れる曲が増えたりするのかもなあ。
散リユク僕ラ:ギターかえていた。懐かしい感じの音が出ていて物珍しい気持ちに。でも鋭利な音色の方がこの曲の顔としてはしっくりくる気も。
睡眠薬:うおーこれが来るとはー。音源で、イントロのギターリフに明天才!と本気で惚れたしエフェクターづかいも特徴的(睡眠薬といえばあの音、くらいの印象)だったのが、全部ハードな音でがんがん弾いてましたねこの日。別の曲か?くらいに。渋くてかっこいいんだけど、切なさや感傷を誘う素晴らしいメロディーを尊重して、あまりがっちり頑丈な骨組みの曲にはしないでというのが本音。どうしたのさプラ。だって本当にメロディーの良さが際立ってるんですよ。個人的に大絶賛ですよ。中盤の太朗さんのハミングは繊細で、空気に溶け込むよう。
雪蛍:音の抜け具合は抜群だったような。シャープ。ほぼ音源どおりのあんな感じ。あ、良い曲なんだな…と今更感じ入る。
春咲:ドラムがどーんと来すぎ?ピアノの丁寧なフレーズが続いた後に不意打ち食らった気分。あの落差はもう少し自然な感じにならないものか。桜の花びらが降るというベタな演出付き。
終演後気付いたが、本日なんとMayDayとクリームがなかった…!なんとまああんな定番曲を。そして何故か「あきらー!」と呼ぶ回数が自分内トップだった己の姿が思い出され。しかも自然と上手ばかり見ていたし。いつの間に明ファンになった私。
・ここからは盲目的ファンの方にはあまり読んで欲しくないかもしれない部分が多少。
・音が全般的にがつんときていた。男らしい。ボーカルすらどんどんたくましくなっていくようでそれは嬉しい事でもあるが、一方で繊細というか華奢な面が元々あるわけで、それはなくさないでほしい。rustyに充満する薄暗さ、ハイドアンドシークの湿度までは戻らなくても、せめてそういう面だけは(ああいう薄暗いのも痛々しいのも好きなだけに、最近はやはり様変わりしたなと実感)。と特に睡眠薬を聴いて軽い衝撃を受けたのち思った。
・ずっと前に「あまり上手いバンドにならないで」と希望していて、その上手いはこの場合「こなれた」と同義語なんだけど、もしかしたらこのごろの演奏がさほど曲ごとの鮮やかな印象を私に残さないのは(私の記憶力の悪さもさることながら)その辺の影響があるのではないか、と。演奏はバッチリなんだが、何だか音が平均的、均一化されて聴こえた。曲ごとの微妙な音風景の表し方に飛び抜けた手腕を発揮するバンドなだけに、これでは勿体無くて仕方ない。
・いまっさらですがドラム一つでかなりバンドの雰囲気は変わるのを実感。本当に今更。前ドラムを引きずってる訳でもなく他意もないけど、単純な印象としてそれぞれ得手不得手があるのだなとふと思う。ショット一つ一つがタイトでシャープ、音に無駄が無く思いきり叩くというタイプだろうか。スライドなどはそれが良いんだけど、音がもっと後に残って響いて欲しい、ふくらみを持たせて欲しいという希望がある。すっきりしすぎて表情に乏しく思えてしまう瞬間があるので。ごめん。
・バリアの歌詞、ファン(主に十代的な子)を想定してなのか或いは今もこれがこの人の自然な言葉なのか。サビなんて周囲への違和感や痛みなどをこの人にしてはえらく凡庸な言葉でするっと書いていてアレ?となったわけで、何か誰のために言葉を紡いでいるんだろうなどと。本人は感情移入してるのか(舞台上のあのパフォーマンスのように演技ではないか)、それを見て観客は本当に心からのカタルシスなり何かを感じられるのだろうかと。激しい曲調の割にみんな軒並みシロップ級の棒立ち状態で、てことは何かしら自分を投影してるわけで、その客の姿と歌の深刻度の低さ(と私は感じる)とのズレ、両者のシンクロしなさ、それってどうなのと感じる約五分間。
・ぐずぐず書いたが今後の変化には期待してるし、私も何を求めてライブにこれから来る事になるだろうかと考えたい。感情の切れ味を一身に強く受けたいのか、今回の幻燈機械のような空間系の演奏を堪能したいのか、笑顔でワーッと盛り上がって飛び跳ねたいのか。演奏はしっかりしているだけにそれを超えるマジックを見たい、折角のライブなら。
・要は怒涛のように過ぎてあまり印象に残らなかったな、何でだろうというだけの感覚から始まったわけで。つまらなかったわけではないんだけど。
この日の帰りに落し物。マスコット系のキーホルダー。ああどこで落としたんだ…とやけに暗い気持ちに。
新しいの買うか…って嫌な言い方するなあ「新しいの」って…。
それはともかく十分押しくらいでライブスタート。
一曲目がなんと幻燈機械。おおこんな懐かしの曲を…。ストリングスをどうしていたか覚えてないのだが、なくても違和感ないくらい十分素晴らしい雰囲気が出来上がっていたという事なのだろう。
声が物凄く透明にふわーっと広がっていた。ギターも響く響く。何故か明さん音源の三割増しくらいの音数で弾きまくる。中盤ぐっと静かになる所からの盛り上がりには胸がざわめくようであった。静かに語りかけるボーカル、高く響く硬質なギター。フォーカスのかかったような、古びた景色が浮かび上がる。こりゃすごい。すっかり酔いしれました。
照明はもっと薄暗い方がイメージだけど。明るい青を使ってました。
この曲がこのくらい素敵にできるなら是非一回水葬聴かせてくださいよというのがここしばらくの願い。あれ好きなんです。物凄く深みのある曲に生まれ変わるんではないだろうか。
以下、記憶に残った数曲を。順番は覚えちゃおりません。記憶飛んでます。
割れた窓、ナショナルキッド:二、三曲目で来ると予想はしてたけど、周囲のあまりの急変ぶりに殺される!状態。音が重厚でもんのすごくかっこいいので、もっと後ろでも結構楽しめたかも。音がひとつの生き物みたいですねこの辺はもう。断然上手い。
星座づくり:たのしい!しあわせだ!この曲はあれだ、ともかくかわいい。歌詞全体の「良いことありそうな感じ」が音に反映された楽しげで素敵な演奏。満面の笑みで踊る踊る。
秘密のカーニバル:イントロの音が不可思議で初め何の曲が始まるのかわからず。CDではこの曲をどう位置づけたらいいか迷うところだったけど、こうして聴くと本当にこれも楽しい。サビの所で飛び跳ねまくる。煽られて思いのままに踊る。星座づくりやこの曲みたいな楽しいノリが作れる曲が増えたりするのかもなあ。
散リユク僕ラ:ギターかえていた。懐かしい感じの音が出ていて物珍しい気持ちに。でも鋭利な音色の方がこの曲の顔としてはしっくりくる気も。
睡眠薬:うおーこれが来るとはー。音源で、イントロのギターリフに明天才!と本気で惚れたしエフェクターづかいも特徴的(睡眠薬といえばあの音、くらいの印象)だったのが、全部ハードな音でがんがん弾いてましたねこの日。別の曲か?くらいに。渋くてかっこいいんだけど、切なさや感傷を誘う素晴らしいメロディーを尊重して、あまりがっちり頑丈な骨組みの曲にはしないでというのが本音。どうしたのさプラ。だって本当にメロディーの良さが際立ってるんですよ。個人的に大絶賛ですよ。中盤の太朗さんのハミングは繊細で、空気に溶け込むよう。
雪蛍:音の抜け具合は抜群だったような。シャープ。ほぼ音源どおりのあんな感じ。あ、良い曲なんだな…と今更感じ入る。
春咲:ドラムがどーんと来すぎ?ピアノの丁寧なフレーズが続いた後に不意打ち食らった気分。あの落差はもう少し自然な感じにならないものか。桜の花びらが降るというベタな演出付き。
終演後気付いたが、本日なんとMayDayとクリームがなかった…!なんとまああんな定番曲を。そして何故か「あきらー!」と呼ぶ回数が自分内トップだった己の姿が思い出され。しかも自然と上手ばかり見ていたし。いつの間に明ファンになった私。
・ここからは盲目的ファンの方にはあまり読んで欲しくないかもしれない部分が多少。
・音が全般的にがつんときていた。男らしい。ボーカルすらどんどんたくましくなっていくようでそれは嬉しい事でもあるが、一方で繊細というか華奢な面が元々あるわけで、それはなくさないでほしい。rustyに充満する薄暗さ、ハイドアンドシークの湿度までは戻らなくても、せめてそういう面だけは(ああいう薄暗いのも痛々しいのも好きなだけに、最近はやはり様変わりしたなと実感)。と特に睡眠薬を聴いて軽い衝撃を受けたのち思った。
・ずっと前に「あまり上手いバンドにならないで」と希望していて、その上手いはこの場合「こなれた」と同義語なんだけど、もしかしたらこのごろの演奏がさほど曲ごとの鮮やかな印象を私に残さないのは(私の記憶力の悪さもさることながら)その辺の影響があるのではないか、と。演奏はバッチリなんだが、何だか音が平均的、均一化されて聴こえた。曲ごとの微妙な音風景の表し方に飛び抜けた手腕を発揮するバンドなだけに、これでは勿体無くて仕方ない。
・いまっさらですがドラム一つでかなりバンドの雰囲気は変わるのを実感。本当に今更。前ドラムを引きずってる訳でもなく他意もないけど、単純な印象としてそれぞれ得手不得手があるのだなとふと思う。ショット一つ一つがタイトでシャープ、音に無駄が無く思いきり叩くというタイプだろうか。スライドなどはそれが良いんだけど、音がもっと後に残って響いて欲しい、ふくらみを持たせて欲しいという希望がある。すっきりしすぎて表情に乏しく思えてしまう瞬間があるので。ごめん。
・バリアの歌詞、ファン(主に十代的な子)を想定してなのか或いは今もこれがこの人の自然な言葉なのか。サビなんて周囲への違和感や痛みなどをこの人にしてはえらく凡庸な言葉でするっと書いていてアレ?となったわけで、何か誰のために言葉を紡いでいるんだろうなどと。本人は感情移入してるのか(舞台上のあのパフォーマンスのように演技ではないか)、それを見て観客は本当に心からのカタルシスなり何かを感じられるのだろうかと。激しい曲調の割にみんな軒並みシロップ級の棒立ち状態で、てことは何かしら自分を投影してるわけで、その客の姿と歌の深刻度の低さ(と私は感じる)とのズレ、両者のシンクロしなさ、それってどうなのと感じる約五分間。
・ぐずぐず書いたが今後の変化には期待してるし、私も何を求めてライブにこれから来る事になるだろうかと考えたい。感情の切れ味を一身に強く受けたいのか、今回の幻燈機械のような空間系の演奏を堪能したいのか、笑顔でワーッと盛り上がって飛び跳ねたいのか。演奏はしっかりしているだけにそれを超えるマジックを見たい、折角のライブなら。
・要は怒涛のように過ぎてあまり印象に残らなかったな、何でだろうというだけの感覚から始まったわけで。つまらなかったわけではないんだけど。
この日の帰りに落し物。マスコット系のキーホルダー。ああどこで落としたんだ…とやけに暗い気持ちに。
新しいの買うか…って嫌な言い方するなあ「新しいの」って…。
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