昨日久々に国文の友人Mに会う。
大人計画も見終わったため夏休みのイベントがこれをもって終了し、来月私を待っているのはやるべき事ばかりだというのが何だかうんざりでと、そんな折にMさんから来たメールに乗じて会う約束を取り付ける。
実に4月以来の再会。Mさんはわかりにくいのを承知で例えると『ニッキーズパビリオン』の時の松尾さんのような、要は人が近づくとやんわり避けるようななかなか難しい部分のある人なので、このタイミングを逃すと家にお邪魔する事もいつになるかわからんと思い、CDやお菓子を手土産に早速会いに行く。

なんて言っても、ぱっと見は凄く人当り良い感じなんだけど。この日話したことと言えば、『刑務所の中』に絡んで多少真面目な話をしたりはしつつも、大半は当然しょーもないばかりで、Mさんの買った大槻ケンヂの歌詞集を私が朗読しては止められ朗読しては止められを何度も繰り返したり、Mさん所蔵の健康本の顔をしたアヤシイ宗教本にツッコミを入れつつ読んだり、最終的には探偵ナイトスクープを見つつ私が激しく似てない桂小枝のものまねをしたり、Mさんが「荒川良々」(大人計画)というネーミングをやけに絶賛して連呼したりという完全に深夜的なノリになった所でおひらきにした。
うーん、6時間くらいいたのに何を話したかあまり覚えてない…いや、多分文字にしたら面白くないその場のノリ的な事ばっかりだとは思うけど。しかしMさんとの会話でやっぱり特徴的なのは、お互い明るいとはお世辞にも言えないタイプなので自然と話がそういう方向になってしまう事か。勝ちとか負けとか劣等感とか24時間テレビがどうだとかそんな話してどうするよ若者が。「愛情とか、寧ろ私にくれって感じだよ」「そうそう!」とか言い合う私らは間違いなくイタかった。

で私は自分の心の一部が死んでるんじゃないかと最近ちらほら思い始め、24時間テレビにしてもMさんは予想通り反発してたけど私はもうそんなのもどうでもいいなんて思っちゃうし、妙に諦めやすいし、何か良い事があってもそれもすぐに崩壊するだろうと思うだけならまだしも「崩壊するのは辛い」「でもどうでもいい」というのが同時にあったりするし、そんなのよりは例えねじれてはいても反発とか怒りとか葛藤とか、そういう強い感情がある方が人間としてちゃんとしてるんじゃないかと思っていて、その点で「私ヤバくない?」と少し心配になってたんだけども。っていうか今も心配だけど。
でもああいう番組じゃなくて、ちゃんとしたドキュメンタリーとか映画とか、本にしても帚木蓬生『閉鎖病棟』みたいな人によってはべタだと言われそうなやつで素直に感動したりするし、その限りではまだ大丈夫かなとも思う。でもそれができなくなる時が来やしないだろうかと恐くもある。(しかし『閉鎖病棟』みたいなテーマって下手すれば、書き手の技量によって嘘っぽいつまらない本になりそうだとも読みながら感じた。個人的には凄く泣ける本だと思う)

こんな話ばっかりしてても生産的ではないとは思うんだけどね。でもここ数ヶ月というもの口を開けば世間話か事務的な会話しかできない状況で、正直かなり擦り減ってた私としては、たまにはこういう話もしなきゃやってられん…と思いもする。所謂リフレッシュとは程遠い感じなんだけど、でも私には必要なものだと思う。多分。
来月今度はうちに来るというので(でもMさんの事なので気が変わる可能性大)掃除せにゃならんな。うちは外観から言っても汚い方なのであまり人をお招きできるもんでもないけど。
しかし同じ国文なのにゼミの専門が違うだけでこんなに会わなくなるとはね…。前期の講義はハズレばかりだったと言うので、近現代の面白い講義を薦めておく。時間遅いけど本当に面白いから来なさいって。そして普段の講義で課題が出るのはうちのゼミとあと一つどこかだけだという事が噂じゃない事を再確認する。私は寧ろ課題出してくれた方がありがたいが…大丈夫なのかしらそれで。

ネットで日記書いてる事をばらしたので、人の日記読むのが好きなMさんがここを探し当てない事を祈る(笑)昔は日記をひた隠しにしつつもどこか読んで欲しいような、そういう矛盾した気持ちもよくわかっていたけど、最近全然わからなくなってきた。結局読んで欲しい気持ちというのは期待の表れで、読んでもらえればわかってもらえるみたいな、そういう風に信じて期待を持っていたんだと思うけど。今はちょっと、そっとしといてほしいかも。

今日何してました?と訊かれるとすんごく後ろめたい。気分すぐれなくて寝てました…。その分このまま起きて(現在夜中3:30)講義の参考文献でも読もうかな。若干希望的観測まじり。本当に笑えん状況の今の私。駄目街道を突っ走る寸前。
最近はやる事なくて映画を色々見た。『連弾』『まぶだち』『笑う蛙』『刑務所の中』『大病人』いずれも邦画ばかり。 
『まぶだち』は『害虫』見た時の感じを少し思い出した。共通するものは主人公の世代とそれにまつわる環境くらいなものだけど。『害虫』の方が救いはないと思うし。

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繭

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